3892人が本棚に入れています
本棚に追加
/170ページ
―――――
「…星…起きろ…」
「……春兄?」
アレ?
何で春兄が起きてるの?
いつもだったら、私の方が早いのに。
「…飯だ」
…飯…?
…え…まさか…。
「春兄、作ってくれたの?」
「…あぁ。あんまり作ってやれないからな」
春兄のご飯は凄く美味しい。
昔はよくご馳走になってたけど、だんだん春兄が忙しくなって作ってもらえなくなった。
結婚してからも忙しいし、家事は私が担当してるから。
春兄のご飯は久しぶりっ!
私は春兄の所に行って、ご飯を食べる。
でも何でか、春兄は私を見るだけでご飯にはあまり手を付けてない。
「…どうしたの、春兄?どこか具合悪いの?」
だったら大変だ!
「…イヤ、星の方が俺の飯になる」
…え…。
「ダメだよ!私を食べちゃ!ガブッって!痛いの嫌だよ!」
最初のコメントを投稿しよう!