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春兄は私の言葉でブッと噴き出す。
……酷い…。
…私、真剣に言ったのに…。
「…なんでもない。ホントに星は可愛いな…」
…春兄は私の顔を真っ赤にさせるのが得意なんだろうか…。
そんなこと言われたら、真っ赤にならない人の方が珍しいと思う。
「なぁ、星。今日は1日中俺の側から離れるなよ」
「…ん?そんなの当たり前でしょ?」
…せっかく春兄が休みなんだから、ずっと側にいたいっ!
「…あぁ…、何で俺はこんな可愛い物を1日でも手離したんだろうか…」
…「手放す」じゃなくて「手離す」?
…よく分かんないけど…まぁいっか。
「…星…」
「何?」
私はご飯を食べ終わって、片付けを始めていた。
春兄が私の後ろに立つ。
「…抱きしめても…いいか?」
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