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「…ん…よいしょっ…」
星を俺の膝の上にのせる。
頭を撫でると、気持ち良さそうに目を瞑(ツブ)る。
「…春兄…?」
…ヤバい…。
声を聞くだけで…自分を抑えきれる自信がない。
…耐えろ、俺。
…俺の努力は…、水の泡になりやすいのか…。
星が俺をギュッと抱きしめてきた。
…何?
この可愛い生き物…。
俺、頑張って自我を保ってるんだけど、この子は簡単に俺の努力を無にする気か。
「…春兄…大好き…」
何だ、この不意討ちは…。
…無理…。
「春……っ」
俺は星にキスをした。
俺はやっぱり、星がいないとダメなようだ。
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