-new-

5/12

3892人が本棚に入れています
本棚に追加
/170ページ
――――― ―咲春視点 …携帯がメールの受信音を鳴らす。 …仕事中に携帯が鳴るのは珍しい。 普段は星も体調が悪くなった時しか仕事中は連絡をしてこない。 …俺はもう少し連絡をしてきても構わないんだが。 取り敢えず、携帯を開いて誰からかを見る。 そこには『煌希ちゃん』と、星の友達の名前があった。 もしもの為にと、連絡先を教えていた。 「何の用―…っ…」 咄嗟に口に手を添えた。 …やってくれるな、あの子…。 そこには、少し嬉しそうで、照れている星の写真があった。 ―…可愛い…っ…。 その写真は、今後星に消されない為にロックをかけてある所に保存した。 待受画面は結婚式の時の星だ。 …愛妻家上等。 愛妻家の何が悪い? 俺は煌希ちゃんにメールを返す。 「ホント、あの子には感謝するよ」 …くれた星の写真の6割は煌希ちゃんがくれたからな…。
/170ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3892人が本棚に入れています
本棚に追加