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「何だったの?」
席の方に行くと、煌希が言ってくる。
「うーん…月神一族のパーティーがあるんだって…」
「それで睦月さんが愛して止まない星も誘われた訳か…」
…愛して止まない?
そこまでじゃないと思うよ?
「へぇ、星も誘われたのか」
私達の話を聞いていたのか、風君が来た。
「そうか、アンタそれでも霜月なのよね…」
「桐野…、それでもってなんだよ。これでも俺、次期当主だぞ?」
煌希はわざとらしく、「あぁ」なんて言ってる。
もう風君が可哀想…。
「星、コイツに同情はいらないわ」
「うわ、ヒデェ!」
ま、仲が良いから良っか。
「あ、そうだ。俺も睦月も月神一族だから出るってだけで、お前は出ても出なくても良いんだぞ?」
風君は私が人前に出るのが苦手なことを知ってる。
勿論、春兄も。
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