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「じゃあね、星。睦月さんと仲良くね」
「ばいばーい」
煌希は私と春兄が結婚してることを知ってる、数少ない人。
結婚式にも来てくれたんだっ!
煌希と別れて私は家に帰る。
春兄はまだ仕事で帰って来ないから、その内にご飯を作る。
お風呂も準備して、完璧っ!
そうしてると春兄が帰って来る。
「…ただいま」
「お帰りなさいっ」
私が玄関まで走って笑うと、春兄は私の頭を撫でる。
「ご飯とお風呂、どっちにする?」
「…じゃあ、星にする」
私の顔、多分真っ赤だ…。
耳元で春兄のちょっと低い声が聞こえる。
それだけで真っ赤になるのに、あんなこと言われたらもっと真っ赤になる。
「ふざけないでっ」
精一杯の抵抗。
それさえも春兄は笑って終わらせる。
…勝てない…。
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