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―星視点
「じゃあ、気を付けて帰るのよ?」
「変な奴が来たら大声で叫べ」
もぅ、二人共…。
私を子供扱いして…。
大丈夫なのに。
だって、後二百メートル位で家に着くんだよ?
マンションに住んでるからちょっと遠くからのこの距離でも見えるし。
心配性だなぁ。
「取り敢えず、体に悪いから走れとは言わないけど、変な奴には気を付けてよ」
「ま、いざとなれば王子様が助けに来てくれるさ」
…王子様?
誰だろう…。
「…分かってないなら気にするな。とにかく、気を付けろ。それだけだ」
「じゃあ、また明日ね」
「ばいばい」
私達はそうして別れた。
日が沈みそうで急いで帰った。
マンションに入るとエレベーターに乗る。
…静かだな…。
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