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「…寂しかったか?」 「…うん…」 私は春兄に抱きついたまま、頷く。 「…悪かったな。仕事が多くて、神無月にも手伝わせたんだが…」 幾さん? あぁ、今日も行ってたんだ。 「とにかく、入ろう」 まだ玄関にいたことを思い出したのか、春兄が言った。 「ごめんね、気付かなくて…」 私はそう言って、春兄の荷物を持つ。 リビングに着くと、ご飯を先にすると決めたのか、春兄が椅子に座る。 「星、パーティーの話しは聞いたか?」 あー…幾さん行ってたからもしかしてとは思ってたんだけど、やっぱりもう春兄も聞いてたんだ…。 「うん。枢ちゃんと万君に聞いたよ。風君も出るって」 「あぁ」 そこで私は春兄の荷物を置きに行き、戻って椅子に座る。 「…無理をする必要はない。…出るか出ないかは星が決めろ…」
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