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…うーん…。 そう言われても…。 私、実は優柔不断だから…自分で「こうする」って言えない。 …どうしよう…。 「…出たくないと思わないのなら出てくれないか?」 春兄が私の考えを読んだのか、そう言う。 出たくない…訳じゃない。 確かに苦手だけど、春兄の立場上出た方が春兄の印象を相手に上手く与えられる場合もある。 でも今回は月神一族だけ。 相手に良い印象を与える必要もない。 知ってる人ばかりだから知らない人を相手にするよりは気が楽だし。 じゃあ…。 「分かった。出るよ。頑張るからねっ」 私が笑顔で言うと、春兄が私の頭を撫でる。 「…有り難う」 春兄も笑った。 それからはご飯食べてお風呂入って、明日の準備をして診察を終えると、春兄と一緒に寝た。
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