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―星視点
「…準備は良いか?」
「うん。大丈夫だよ」
今日は月神一族のパーティー。
私は春兄が用意してたドレスを来て、春兄と家を出た。
下に車が用意されていて、私が助手席に乗ったのを確認すると、春兄が運転席に乗る。
シートベルトをすると車は発進した。
「…緊張するな」
「…してないもん…」
…嘘だけど…。
月神一族だけだからって、やっぱりパーティーって聞いたら緊張しちゃうよ。
「嘘をつくな。お前が嘘をつくときは、必ず俯く」
…え…。
知らなかった。
そんな癖があったんだ…。
「大丈夫だ。…俺がいる」
…そっか。
そうだよね。
春兄がいるなら、大丈夫だね。
「…寝ていろ。少し時間がかかる…」
「…うん。分かった…」
朝が早かったのもあるけど、車に長く乗ってると気分悪くなるから私はいつもすぐに寝ちゃう。
トンネルに入って、少し暗くなったと思えば、私は既に眠っていた。
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