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俺は、自分の携帯を手に取り、電話をかけた。 星に手を出したんだから、少しぐらい『恐怖』を覚えて貰っても、構わないだろう? 『もしもし?どうした?睦月』 「至急、月神一族を集められるだけ集めてくれ」 『は?何かあったのか?』 「事情は後だ。頼む」 『はぁ…。分かったよ。じゃあな』 電話相手──神無月は溜め息混じりに了承した。 月神一族は睦月から順に権力がある。 要するに、月神一族の最高権力者は俺だ。 神無月は下から三番目だが、俺の言ったこととすれば良いし、何よりあの性格だから周りからも親しまれていて、人望も厚い。 俺にも良く構って来ているからな。
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