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この場には、集まれるだけ…およそ半分の月神一族が集まった。
「──睦月が私達を呼び出すって…星に何かあったの!?」
師走が発狂寸前の声を上げる。
「星がストーカーされている」
俺が単刀直入に言うと、バンッと机を叩く音がした。
「…っ…許さない…」
これを言ったのは師走…ではなく、葉月だ。
葉月は普段は大人しいが、星にはかなりなついている。
大切な者が傷つけられたんだ。
黙ってはいられない。
恐らく、葉月は俺と同じ考え。
いつも大人しい分、一度タガが外れると止まらないタイプか。
「…潰しちゃおうよ…そんな奴。…完膚無きまでに…。体の原形?…いらないよね。…フフフッ…」
葉月の妖しい笑いが部屋を包んだ。
「…葉月…、落ち着いて」
如月が葉月を静めにいく。
今ならコイツを勇者と呼べる。
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