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やっと目が開けられるようになると、俺は見知らぬ場所にいた...
いや。正確に言うと、見知らぬ場所に浮いていたのだ。
訳が分からない!!
どうして俺は浮いてるんだ!!?
一体どうなってるんだ!?
まだ多くの謎が残っているが、1つ分かったことがある。
ここは病院だ!!
しかし、自分のいる場所が病院だと分かったところでなぜ自分が病院にいるのか、そしてなぜ自分が宙に浮いているのかは以前として不明のままだった。
とりあえず宙に浮いたまま、病院内を移動する。
自分の体は壁を通り抜けるコトもできた。
そこで1つの病室に入る。
ん??...
下から聞き覚えのある声がする。
「…た!!あなた!!嫌...あなたぁ・・・」
「お父さん...お父さん...!!」
声の正体は妻と娘だった。
は?
何言ってんだ二人とも...
俺がどうしたってんだ?
しかも、どこに向かって話てんだよ...
二人の方を見てギョッとした。何と自分がベッドに横たわっている。。。
しかも、顔にタオルが掛けられている。
まさか...ハハ...まさかな。
自分の脳裏に嫌なものがよぎる。
しばらく、混乱していたが...自分なりの1つの答えを導きだした。そうだ!!これは夢だ!!ハハ。そうだよ。夢に決まってるじゃないか。嫌な夢だなぁ...早く覚めてほしいよ。
そう自分に言い聞かせていた。
ガラガラ。
扉を開ける音がした。
病室に入ってきたのは医者と看護婦だった。
そして次の瞬間。今まで必死に自分に言い聞かせてきたことが一気に裏切られる。
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