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階段はとてもとても長く果てしないものだった。
全然先が見えない。
周りは真っ暗だし...
一体どこまで昇ればいいんだ?
カチ...カチ....
時計の針が動き出した。
もうゲームは始まっている...
別に俺は、自分の足や体力に自信がない訳じゃなかった。サラリーマンだった自分の仕事は、外回りで普段からよく歩く。また体を鍛えるのも趣味で休みの日は、家でトレーニングもしていた。
しかし、この階段は、果てがない。昇っても昇っても全然先に進んだ感がない。
口を開けないようにするのも以外と難しかった。
口を開けないと言うコトはつまり、口呼吸ができないと言うこと。。。疲れてきても『はぁ...はぁ...』と息をたてることはできなかった。
またぼーッとしていると口が開きそうになる。
常に口先に神経を集中させて昇るのはカナリ体力がいた。
昇り初めてからしばらく経つと疲れてきた。
(どこか休める場所が欲しいなぁ...)
その時だった。
突然目の前に一軒の茶屋が現れた。
(ラッキー☆ここで少し休んで行こう。)
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