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それにしても、もう一週間何も食べてないよ……嘘だけど。
あの親切バカッポーは初日の朝の弁当と昨日までの食料を渡してくれた。
あれからちょうど一週間、何も考えず普通に三食お腹いっぱい食べた結果……昨日の夜で食料が底をついた、普通に。
うかつだ、もうちょっと頭使うべきだった。このままだと餓死するよ……うぅ。
帰りたい、というか帰っちゃえ!!
……帰るにしても、まずはこんな所出なくちゃ。
「よし、帰ろう!早くこんな所から出るんだ、オー!!」
と、アホみたいに右手を宙に突き出した瞬間、
「だー!うるっせーなー、さっきから。仕事の邪魔だ」
背後からいきなり声がしたから、咄嗟に振り返ってみる。そこには自分と同じくらい―恐らく16、7―の少年が立っていた。
人を睨んでいるような鋭いネコ目が怖い印象を抱かせる。どうやら、背中に弓矢を装備しているようだ。
ラッキー♪テキトーなコト言って外までついてこ。
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