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咲也や一緒に帰ろうとしていた男子達が
一斉にあたしを見た。
「おー恵美。どーした?!」
咲也が近づいてきた。
「あたし…ちょっと咲也に話があって」
1年前みたいに心臓がバクバクと音を鳴らす。
「おーわかった。じゃーここだとうるさいから外いかね?!」
「うん」
そして咲也は一緒に帰ろうとしていた男子達に
先に帰っとけと言って
あたし達は校庭の桜の木の下に行った。
3月の終わりで少し早いけど
桜はきれいに咲いていた。
まるで去年のあの日みたいだ。
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