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桐島 "田舎とはいえ、高級クラブがあったんだな。
隣のバーもお高いんだろうな。"
…今まで全く気付かなかった。
こんな事を思いながら軽く舌打ちをし、二人組に仄かなジェラシーを燃やした。
しかし、ジェラシーを燃やすのもつかの間、3階はすぐに到着し、"チーン"という軽い音と共にエレベーターの入口が開いた。
やはり数十秒とはいえ、終始無言の密室から解放されたのは、とても心地が良かった。
軽く背伸びをし、首を鳴らした。
まるで店に行くための儀式のように……
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