プロローグ

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「ミッカベルー!」 少年は泣いている。 荒れ果て、緑を失った地の上に浮かぶエイクドリーフを前にして。 少年はまだ今の自分の現実を受け止められなかった。 「…お願いだから…俺を…置いて行かないでくれ……ミッカベル…。」 少年の果たせなかった事の悔しさと、大事な人を失った孤独感が、照らされた夕日をより淡い色にした。
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