一章 始まり

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―チュン、チュン 窓の外から朝だと知らせるかのような小鳥のさえずりが聞こえてくる だがどうにも体が布団にくっついたかのように、外から出ようとしない (うぅ…朝か…) 俺は半分覚醒した頭を起こすが、やはり体は動かない (もう少し…だけ) そうしてまた安らかな眠りにつこうとした瞬間、 「コウちゃーーん!! 朝だよーーー!!」 元気のいい姉のモーニングコールにより、妨害された (…朝から元気だな) それでも俺は起きない なぜならいつも起きる30分も早くこのコールはやっているのだ やがて部屋の所に足跡が聞こえ、案の定部屋に入ってきた姉 「ほらコウちゃん、朝だよ 起きた起きた♪」 自分が寝てるベッドの隣まで来て、俺を起こそうとする 「…眠い」 半分覚醒した意識の中で発した言葉はたったの三文字。 「むぅ、コウちゃんがそんな態度とるなら…」
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