一章 始まり

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「忘れ物ない?」 玄関で靴を履いている俺を見送りに来た姉貴 「まぁ、無いでしょ」 「ハンカチ持った?ティッシュ持った?悪い人についてかないでね?」 「小学生か俺は!」 人を何だと思ってんだろ 「だ、だって…コウちゃんが心配だから…」 訂正、人を頼りない弟と思われてたようです 「はぁ…んじゃ行くでな」 朝から気の滅入る事がありながらも、玄関を開ける 「は~い!行ってらっしゃーい♪」 通行人もびっくりな声を出してブンブン手を振る姉貴。いやいやいやいやいやいや! 「恥ずかしいからやめぃ!」 俺の叫び虚しく、玄関から見送る姉貴は終始笑顔でした。…はぁ
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