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長いふわっとした桃色の髪に、右が海のような蒼、左が血のような紅のオッドアイ。
幼さと無愛想さが無ければ、無言で窓を拭く彼女は、思春期特有の悪い病気を振り撒きそうな愛らしい容姿である。
「……少しは笑ったら?」
「なぜです?」
窓拭きを中断した彼女は、まるでプログラムされたかのような無機質な声で返した。
振り返るその姿は、身長こそ幼さ相応の小ささではあるが、女の子としての発育はよく、ブラ無しで纏う無地のシャツに目立つ突起が目の毒と言わざるを得ない。
「いや……取り消すよ」
「了解です」
再び無機質な声で返し、彼女は任務の続きに取り掛かった。
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