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その日から僕の復讐が始まり
一ヶ月ですべてが終わった
準備に二十九日決行に一日
彼が言ったメンバーの五人
もちろん、彼も
仲間に入れてあげた
そして、今日の
つい二時間ほど前
彼女が住んでいた街に着いた
彼女の住んでいたマンションの
管理人から屋上の鍵を借り
彼女が自殺をした場所へと
たどり着いた
僕は昔のように
彼女と同じ物を見に行き
春先のまだ肌寒い空の下にある
身を切るような
強風の中を僕は進む
懐かしい大地に着く瞬間、
見下ろすように
彼女が立っていた
困ったように微笑む彼女に
僕は笑いかけ、いった
「久し振り」
……………
…………
………
……
…
その後のことは知らないが
僕は本当に
久し振りに心から笑った
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