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床に到着した化け物はその背に生やしていた翼を聞きたくもないような音を出しながら体内へと仕舞い込み、値踏みをするように周囲の人間を見ていた。そうしている間にも先ほどの穴からは次々と同じような化け物が入ってきている。
保護者席からは悲鳴が聞こえ、教師席からは誘導する声、生徒や来賓はもう逃げ腰でしかし逃げ出そうとする者はいなかった。
俺とあいつも何もしない化け物を警戒しながらもただ見ているだけだった。
そんな中、一番最初に降りてきた化け物が動いた。手近にいた生徒の一人を掴み、顔を思しき部分へ運び、穴…牙が並び、涎が滴り続ける口腔へと生徒を、落とした。
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