襲来

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俺達は次々と化け物を倒していく。生徒や保護者の中には、逃げるのをやめ、端で俺達を応援するものまで出てきた。……別に正義のヒーローとかではないんだが。 俺達が倒し始めた頃から天井からの侵入は止まっていた。数が打ち止めなのか、なにかの機会をうかがっているのかまではわからない。しかしこれ以上増えないというのであれば楽だ。そういうことにしておこう。 そんなくだらないことを頭の中で考えながら俺は時折槍の血糊を吹き飛ばしながら、化け物を蜂の巣へと変えていく。 視界の隅ではあいつが剣を振り回して次々と真っ二つにしていっている。流石に得物が違うと殲滅速度も変わってくる。それでもお互いにすべて片付け終わった頃、ステージから拍手が聞こえた。
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