覚醒

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浮かんだ言葉を俺はそのまま、口に出してみた。 「白翼の細槍」 「黒翼の大剣」 自分が口に出すと同時、北側からも誰かが声を発していた。 と、一瞬、舞っていた羽根が動きを止めたように感じられた。しかしそれは幻であったように、白い羽根は俺のところへ一直線に飛び込んできた。完全に囲まれる寸前に見えたのは、北側にできた黒い塊だった。
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