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相手の剣を受けることはせず、流し、いなし、隙を見せたところに槍を突き出す。
細身であるが故、乱暴な戦いはできなかった。しかしただ隙を突く、この一点に特化することで相手を圧倒するのは容易かった。
お互いに傷を受け始めた頃、再び天井から大きな音が響いた。しかし先ほどのような弾ける音ではなく、爆発音と呼べる代物であった。
俺も、相手も、驚きと共に戦闘を中止し、天井を見上げる。そこには大きな穴が開いていて、大きな、化け物としか呼びようのない物体が降りて、いや、落ちてきていた。
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