弄られ弟と鬼畜な兄

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瀬来舜雷、2年バスケ部のふつーの学生っす あ、普通じゃないと言えば、とてもそっくりな双子の兄が一人 「ねぇ、舜雷。実験させて?」 眼鏡に白衣の双子の兄、紫苑 どこからどう見ても鬼畜そうな風貌通りの性格 研究や実験やと言いながら、変な薬を作るのが趣味 そして、それをオレで試すのが至福の時らしい 「断る」 「いけずー」 「前無理矢理飲まされた薬でどんな目に遭ったか覚えてないのか……?」 「可愛かったね、猫耳」 そう、前飲まされた薬で猫耳が生えたオレは 一日中男子後輩に追い掛けられる羽目になった ………ていうか、なんで男子後輩なんだよ 「舜雷はオレとそっくりで女顔だから、よく似合ってたよ」 「なら自分で試しやがれ」 「本当、後輩から慕われてる舜雷だけあって、凄い追いかけっこだったね」 あれは慕われてるってレベルじゃなかったぞ なんか物凄い身の危険を感じたぞ、オイ 「舜雷の必死な姿、面白かったなぁ」 「どんだけSなんっすか、兄さん」 鬼畜でドSなオレの兄は凄く幸せそーな顔を浮かべている かなり怖すぎる、マジで 「次は犬耳かな、首輪もいる?」 「いるかー!」 「似合うよ?」 「似合ってたまるかー!」 こんな会話を毎日繰り返し 家なんて逃げ場がありません …………誰か助けてください、切実に  
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