独裁政治な生徒会長

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「こんな案、通ると思ってんのか?」 「………………ですよねぇ」 俺の提出した書類を無表情で投げ返してくるのは生徒会長の神月時雨 俺のクラスメイト兼悪友 「わかってんなら持ってくんじゃねーよ」 「いや……部員から熱烈プッシュだったもんで」 ちなみに俺は釘宮風、不良に見られがちな爽やか好青年v ………こんなん時雨に言ったら殴られそうだ 「バスケ部にはかなり予算回してるよなぁ?」 「備品は申し分ないっす」 「なら、他にこの予算は何に使うんだ?」 「いや、なんか………試合の遠征とか?」 「する時に申請しやがれ」 で、ですよねぇ…… こいつの言葉は正論すぎて耳が痛い 「たくっ………顧問は何やってんだか」 「あ、はははっ………返す言葉もありません」 紙をビリビリ破りながら溜息を付かれてしまう ………まぁ、仕方ないよな 「はぁ………誰か虐めたい」 「こらこら」 「お前のとこの舜雷、生徒会に回して」 「舜雷が泣くぞ、オイ(笑)」 舜雷も大変だなぁ 弄られなものだから、こういうのに目を付けられて まぁ、兄が兄だもんな……うん(笑) 「あぁ、そうだ……甘い物を食べに行こう」 「うん?」 「風、奢れ」 命令系ですか……! さっさと帰り支度をしてる甘党 どんだけ甘党なんだよ、オイ! その見た目と中身で甘党とかどんだけなんだよ、オイ! 「ほら、風早く」 「へいへい」 このギャップがいいのかねぇ、女子は そう思いながら時雨の横に並んで歩き出した  
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