強引プロポーズ

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説明書には色々書いてあったが、一番印象に残っているのは…… 『少しでも線が出ていれば陽性です』 的なものだった。 そう。 ユリは妊娠していたのだ。 「どうしよう……」 ユリの目にはうっすらと涙が浮かぶ…… 俺はユリの事を女性として 『好き』とか『愛している』とかそんな言葉では表せられない程、信頼している。 先行き、それなりの経済力があれば結婚を考えていた程だ。 しかし、これは状況が違う。 順序が違いすぎる。 頭を抱え込んで悩んだ…… 悩んで…… 悩んで…… そしてユリに言った。
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