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『…』
俺はなんとも言えず黙ってしまう。
無言の俺にイライラしたのか、男の子は学ランの中から銀色に鈍く光トンファーを取り出し、俺の首元に突き付け、
「さっき、目付き悪いって言ってたけど、なんなの?返答によっては、咬み殺すよ」
咬み殺す…?よくわからないが、何か言わないと殺されるのだろう。…変な事言っても殺されるようだが。
そう考えていたら、首元のトンファーが首を絞めてきた。
俺は眉間に皺を寄せ俺の首元にトンファーを付きつけてる相手を見ながらこう言った。
『綺麗だな、って思った』
いきなりそう言った俺に相手は眉間に皺を寄せ始めた。しかし、俺はそんな相手に構わず続ける。
『綺麗なのに、目付き悪くてもったいないな~って思ったから』
俺がそう言えば、男の子は目を丸くし、俺の首元のトンファーをしまってくれた。
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