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そんな要たちの言葉にさえも、俺は無言だった。
「どうせこの前のあの子でも捜してんだろ~」
無言の俺を見透かすように要は呟く。
俺が『何故わかったのか』という疑問を抱いていると、要は溜め息を零[コボ]す。
「今更なんだよ!それくらい俺にだって分かるって!」
そう言った後、視線を落とし、小さく呟いた。
「それに……俺も同じ気持ちだから…」
「おお、奇遇だねぇ。俺もそう思っていたところだぜ。できることのなら、もう一度お目にかかりたいものだね」
桐谷も要の言葉に便乗する。
俺たち三人の考えていることなんて大体同じってわけか……。
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