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男の名前は、佐山 亮。
あだ名は、アキ。
俺が入れたコーヒーを、アキは静かに飲んだ。
話を聞くと、アキはギャングチームに入ってるらしい。
俺は試しに聞いてみた。
「もしかして、バッキーズか?近くの壁にペイントされてるよな。あれ、すごいよな。うまい。」
そう言うと、アキは目を輝かした。
「だろっ。あれ、俺が描いたんだ。将来はキャンパスじゃなくて、壁に芸術を描きたいんだ。」
口が軽い奴。
けど、褒められたら、素直に嬉しいよな。
アキと俺は意気投合し、朝まで酒を飲み明かした。
携帯番号とアドレスを交換し、アキは始発で帰った。
依頼とか関係なく、アキとは仲良くなった。
まぁ、バッキーズに近づいたには、変わりないけど。
このことは、久史に言わなかった。
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