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夜中の二時。
地下バーには、歩とアキ。
久史と爺さん。
それに俺。
五人が集まっていた。
しばらくして、歩が提案をした。
「櫻沢組に提案がある。こちらはもう、シマを荒らさない。そちらは、こっちの邪魔をしない。」
俺が横から入る。
「一体、どんな邪魔されたんだ?」
アキが答えた。
「オレらを雇っていた組を、こいつらが吸収したんだ。それで、オレらの仕事はなくなった。」
歩は俺を無視して続けた。
「もし、提案が飲めないなら、あんたらに力を見せてやるよ。俺が勝ったら、櫻沢組のシマを奪う。負けたら、バッキーズは解散だ。」
久史はスーツを脱ぎ、首を回した。
「あんまり、本職をなめるなよ。」
歩もコートを脱ぎ、戦闘モードに入った。
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