序章

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1940年12月。 ここはドイツ、ベルリン。街を歩いて目に入るのは、至る所に貼られているNSDAP(国家社会主義ドイツ労働者党)のポスターだ。 それを私は遠目にみながら歩いていた。 「ハンス!ちょっと待ってくれよ!」 後ろで私の名前を呼ぶ声がする。あの声は幼なじみのハインリヒだ。 ハインリヒ「ハンス!ちょっとは待ってくれよ。」 私「W-SS募集のポスターなんてどこにでもあるだろ、なんでわざわざあそこでみるんだよ。」 WーSSとは「WaffenーSS」、武装親衛隊のことだ。 ハインリヒ「ばか!!見なかったのか? 道の向こうにW-SSの将校がいたのを。もしかしたら直接勧誘してきたのかもしれないんだぞ!? 興味があるってのをアピールしないと!」 私「バカはお前だハインリヒ、あそこに入るには相当高い条件をクリアしないといけないんだぞ? お前じゃ絶対無理だ。」 当時、武装親衛隊は発足されたばかりだった。 これの他に「SS」(親衛隊)というのがいるが、彼らはいわば、『パレードするだけのアスファルト兵士』であり、WーSSとは違い戦闘はあまり行わない。 このSSから派生したのがWーSSである。
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