17人が本棚に入れています
本棚に追加
1940年12月。
ここはドイツ、ベルリン。街を歩いて目に入るのは、至る所に貼られているNSDAP(国家社会主義ドイツ労働者党)のポスターだ。
それを私は遠目にみながら歩いていた。
「ハンス!ちょっと待ってくれよ!」
後ろで私の名前を呼ぶ声がする。あの声は幼なじみのハインリヒだ。
ハインリヒ「ハンス!ちょっとは待ってくれよ。」
私「W-SS募集のポスターなんてどこにでもあるだろ、なんでわざわざあそこでみるんだよ。」
WーSSとは「WaffenーSS」、武装親衛隊のことだ。
ハインリヒ「ばか!!見なかったのか?
道の向こうにW-SSの将校がいたのを。もしかしたら直接勧誘してきたのかもしれないんだぞ!?
興味があるってのをアピールしないと!」
私「バカはお前だハインリヒ、あそこに入るには相当高い条件をクリアしないといけないんだぞ?
お前じゃ絶対無理だ。」
当時、武装親衛隊は発足されたばかりだった。
これの他に「SS」(親衛隊)というのがいるが、彼らはいわば、『パレードするだけのアスファルト兵士』であり、WーSSとは違い戦闘はあまり行わない。
このSSから派生したのがWーSSである。
最初のコメントを投稿しよう!