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当時、W-SSは志願制で、街の至る所に募集のポスターが貼られていた。また、入隊するにも体力や外見、血統など、厳しい規定をクリアしなければならなかった。
ハインリヒ「無理かもしれないが俺は諦めないぜ。制服カッコいいしな。」
私「はいはい、頑張って。」
実をいうと私は、あまりW-SSを好いてない。彼らはいわばヒトラー総統閣下の私兵のようなものだ。だからなにかこう、国のため、とかではなく、総統閣下個人のため、と見えてしまう。
私は国のために戦う決心をしたのであって、総統閣下のためではないのだ。
いま私は陸軍に所属している。
確かに忠誠は誓った。しかし心からではない。
だからこそ私はNPDAP党員や、SSにはならず、陸軍に入ったのだ。そしていまでは将校だ。
ハインリヒ「そういえば家内におつかいを頼まれてたんだ‼
すまない、ここでお別れだ。」
私「いいさ、久々にお前と遊びに行けたからな。また予定が空…ー。」
ハインリヒ「ああ、わかった。じゃあまた。」
私が返事も返してない内に、彼は猛ダッシュで人ごみへと消えていった。
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