あたりまえの毎日

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僕は君の事がずっと気になっていた。 けれど、君の声も服装も髪型も僕にはもうおぼろ気だった。 君に逢えば分かるのかもしれないが、そんな自信も確信もなかった。 君を探して謝る事すら出来ない。 君に逢える可能性が少しでも高くなる様に君が声をかけてくれた場所を同じ様な時間に何度もうろついたりした。 次に君らしい人を見かけた時、確かに君も僕に気付いていたのに、今度は君が僕を知らないふりしたね。 僕は道路の反対車線にいて、君の名前も知らなかったから、引き止める事も出来なかった。 僕があの日どれだけ君を傷付けたか、この時僕は痛い程実感する。 そして、あの日の事を後悔する。
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