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初めに僕を見つけたのは君だった。
傘を差し出し、びしょ濡れの僕に君は言ったね。
「風邪ひいちゃうよ。」
あの日、僕はにはとても悲しい事があって、雨に濡れている事も気にならなかった。
いや、きっと濡れていたかったのかもしれない。
君のそんな優しさが痛くて、痛くて、僕は君からそっぽを向く様に逃げ出したんだ。
「あ…」
君のその切なさそう声が今も耳に残って離れない。
一生忘れる事はないのかもしれない。
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