決断

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バニラ「…身体強化してない…何で………」 カエム「あの攻撃を避けれるか?か」 コクンとバニラは頷く バニラ「相手が怒ってるだけじゃない…あの人…完璧に見切ってる」 ぐっ こいつ気付いてやがる 他の奴らはあのバカがふざけて遊んでると思ってるようだが… バニラ「反射神経だけじゃ無理……何があるの?」 背の低いバニラは身長の高いカエムをおもいっきり見上げる形になっている (実はバニラはこの状態に内心かなりムカついていたのは内緒) カエム「いやすまんがそれは言えねぇな ラグとの約束だからな」 これはおいそれと話していい問題じゃあないからな… ふっ、今の俺カッコよくない! バニラ「そう……じゃあこれならどう?…」 そう言うとメガネを外し、一度目を閉じてから再びその目をカエムに向ける カエム「えっ」 なんだか瞳の色が変な風に… あれ?なんだか… 頭が真っ白に… バニラ「…私の言う事にちゃんと答えてね……」 カエム「……はい」 答えるカエムの瞳には光が見えない バニラ「フフ…いい子……」 そこには普段の無表情なバニラではなく… 怪しく微笑むバニラがいた…  
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