ルネス王国 アインルージュ

6/41

11960人が本棚に入れています
本棚に追加
/428ページ
ちなみに彼女達の家具は人形用の物を使っているんだ 大きさがちょうどいいからね 僕達がお茶を楽しみだしたのを見て、ラン達三人はキッチンの奥に飛んで行ってしまった ふと気付くとシルフィーが僕の方を見つめてきている これは… うん ラグ「おいで、シルフィー」 僕が呼ぶとシルフィーは笑顔で飛んできて僕の肩に座って、もたれかかる 髪を撫でると気持ちよさそうに目を閉じた 昔は甘えん坊だったシルフィーも僕が成長してからは遠慮するようになってしまったし、この前使い魔召喚で契約したラン達の前ではお姉さんとして振舞っているからこうして甘えてくるのも久しぶりだな… ラグ「シルフィー、無理しないでね…」 僕がそう言うとシルフィーは僕の頬にキスをして微笑んでくれた そこに三人がお菓子を持って帰って来たのでシルフィーは名残惜しそうに椅子に戻って行く そこからはみんなで楽しいお茶会、勉強の疲れが癒されていくのを感じるなぁ… 僕達人間は彼女達精霊と言葉を交わす事は出来ないし、見える人だってほとんどいない 僕も言葉は交わせないけど、彼女達の伝えたい気持ちが昔からなんとなく分かった つまり精霊と意思の疎通が出来るということ 僕みたいの人はとても珍しいそうだ   
/428ページ

最初のコメントを投稿しよう!

11960人が本棚に入れています
本棚に追加