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森から向かっ来る人影を確認すると
ラグ「シエル!」
少し短い赤い髪に獣耳と尻尾、村に住む同い年の獣人、シエルだ
シエル「ラグさ~ん!」
僕たちに気付くとシエルは泣きながら抱き着いてきた
シエル「すみませんすみません、夜光草を摘みに行ったら何か変な生き物に見つかってしまって。あっ、でも夜光草は満月の時に摘んだ方が薬の時に効果が増すんです、なので…」
ラグ「ちょっと落ち着いて…」
ガサ
シエルの後ろの茂みから物音が
ガサガサ
シエル「ヒッ……」
ラグ「………」
ゆっくりと二人で音のした方を振り向く
…
そこには体長3メートル近い赤い毛皮に覆われた熊がこちらを凝視していた
シエル「で、出たー!」
ラグ「なっ…!?」
レッ、レッドベアーだって!
なんでこんな所に
こんな所にいるなんて…
ありえない
レッドベアーはその巨大な口を開けてこちらに向けてきた
はっ
ラグ「みんな!゛四つ葉の防壁゛」
シルフィー達四人がが僕とシエルの前にひし形に並んで構え
風の壁を作り出す
そして完成した直後
レッドベアーの口から大砲のような炎が吐き出された
そして炎と風がぶつかり
風を震わす爆発が起きる
ラグ「くっ」
シエル「キャー」
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