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強烈な爆風が起き地面の土が宙に舞う
だがそれほどの炎でも風の壁を突き抜ける事は出来なかった
゛四つ葉の防壁゛でぎりぎりなんて、凄い威力だ
さすがBランクだな…
僕は立ち上がると[紅月]を鞘から抜き放ち赤い熊に向けて構える
血の如く真紅な刃が満月の光に照らされ美しい輝きを放つ
¨ウ~グルル¨
レッドベアーは自分の炎を防がられて様子を見ているようだ
よし
ラグ「シエルは早く村に逃げて!」
背後に隠れるシエルに向けて言うが、彼女は地面にへたれこんでいた
シエル「だっダメです~!こっ腰が抜けちゃって、立てませーん!」
なっ!?
くそ、レッドベアーに顔を向き直し頭を回転させる
Eランクの僕がシルフィー達と協力してもBランクのレッドベアーは倒せないだろう…
レッドベアーはあの巨体で足は速い。シエルは森の木が障害物になって逃げて来られたみたいだけど此処から村までは平野だ、シエルをおぶって逃げても直ぐに追い付かれるだろう
それに此処を通して村に行かれたら更に危険だ…
だったら
ラグ「護れ゛アーマー゛!」
僕の体の周りを半透明な魔力が覆う
逃げられないなら
シエルを守りながら自警団が来るまで足止めをする
これしか無い!
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