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炎の勢いが弱まり、そこには一つの影が見える
くっ
ボロボロな体をふらつきながらも何とか踏ん張り構える
ラグ「ハァ、ハァやばいな…」
両腕はまともに炎を喰らいほとんど感覚が無い
こんな状態でどうする!何か策を…
一瞬
考えにのめり込んでしまった
シエル「ラグさん!」
えっ?
シエルに呼ばれて視線を前方に向け…
目の前には巨大な爪
そして流れる景色だった
ラグ「ガハッ」
シエル「ラグさん!だっ大丈夫…ですか」
ああ、レッドベアーにやられてシエルの前まで吹き飛ばされたらしい
ラグ「ゴホ…ぐっ、ハァハァ…ガハッ!」
口から血が溢れだす、内臓をいくつかやられたらしい…あばらも5、6本折れてる
目が霞んできた…
ぼんやりと巨大な赤い塊がこちらに近いてくるのが見える
これは死ぬかな…
でも
僕が死ぬとしても
言う事聞かない体を無理矢理立たせ[紅月]を構える
護らないと
この人達だけは…
絶対に!
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