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それからしばらく歩くと屋敷に着いた
だけど変人さんは中に入らず表で屋敷を眺めている…
何だろう?
ラグ「あの~どうかしたんですか?」
変人「あっいや、たしかグリーク家と言えばけっこうな名家だったと思ったんだが…」
ああなるほど、だからちょっとぼろいこの屋敷が気になったのか
ラグ「実は色々ありまして、それより中にどうぞ」
変人さんを促して二人で中に入り
シルフィーが最後に入って扉を閉めた
それから客間に案内する
ラグ「こちらでお待ち下さい紅茶でも持って来ますから」
変人「ああ、わるいね」
ソファーでくつろぐ様子を見届けてキッチンに向かう
紅茶を入れて客間に戻ると変人さんは暖炉の上に置かれた写真を見ていた
僕が来ると向かい側のソファーに座る
ラグ「どうぞ」
紅茶が入ったカップを差し出すと顔の前で優雅に香りを堪能する様にカップを持ち上げる
変人「ありがとう
ああ、美味いねそれに良い香りだ…」
自慢の紅茶の葉は口に合ったようだ
ラグ「ありがとうございますそういえばお名前はなんと申されますか?」
すると変人さんはキョトンとして何か考えるように手を組む
変人「う~ん、確かにさっきから変人変人思われていたのは気に食わなかったんだけど
…人物名まで変人だったし」
ラグ(うわっばれてた…人物名って?)
変人「名前…名前ねぇ~」
そして、ふとテーブルの上に置いてあった果物を手に取った
変人「そうだな…ライム…ライム=ノーズと名乗らせてもらおうかな」
…
今考えたよね…
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