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僕の膝の上に座っているシルフィーを見習って欲しいよ
ほらしっかり話しを…
………
寝てるし
たしかにもう12時を過ぎている
ラグ「じゃあ、とりあえず使ってもらう部屋に案内します
細かい話しはまた明日にでも」
立ち上がりながらライムさんを促す
ライム「ん?ああ分かった、じゃああと一つだけ聞いていいかな?」
ラグ「何ですか?」
ライム「レッドベアーに襲われた時何故少年は魔法を使わなかったんだ
あんな命が係っている状況で」
それか
やっぱり聞かれた
ラグ「使わなかったんじゃ無くて、使えなかったんです
昔この右目を失った時からまともな魔法が使え無くなってしまったんです。医者が言うには心理的な物が原因らしいですから」
今まで何回何回も言った言葉を繰り返す
ライム「何だと…だが魔力は感じるぞ」
ラグ「ええ、精神的な問題ですから魔力はあります。ただ魔力を魔法に変換することができないんです」
ライム「まさか…いやそれなら説明が…実際に精霊と、しかしそんなことが!」
思いの他ライムさんは驚いてこちらに近づき
ライム「ちょっとスマンな」
右手を僕の頭に乗せるとぼんやりと光りを放ち出す
ライム「ああ、やはり!なるほどふむ、すばらしいこれは…どうしたものか…」
何だろう?
ラグ「あの、よかったら部屋に案内したいのですが…」
ライム「ああ、スマンスマン」
声を掛けると以外に素直に手を退けてくれた
ラグ「じゃあ着いて来て下さい」
そのままシルフィー達を客間に残してお客様用の部屋に向かう
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