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ライム「少年は¨制御装置¨と言う物を知っているかな?」
ラグ「聞いたことありませんが…
何ですかそれは?」
ライムさんは廊下にある窓に近づき満月を見上げながら続ける
ライム「¨制御装置¨とは、人が魔法を使うのに欠かす事が出来ない重要な器官の一つだ
ただの魔力を¨制御装置¨を通して初めて魔法を使う事ができる
つまり魔力を魔法にする変換する器官だと思えばいい
そうだな…例えば魔導車のエンジンのような物だ」
魔導車は魔鉱石の魔力をエネルギーに変えて動く
なるほどたしかに魔力は魔法の原動力
どこかで魔法に変えなければいけないが
ライム「通常その¨制御装置¨は脳の中心、海馬の近くにあるのだが
例外がある、それは特別な強い力を持っている者、強い才能がある者は¨制御装置¨の場所が脳の中心よりも外側に向かうという傾向がある
例えば、そうだな…鬼と言われる一族の角やエルフの耳だな
彼らの特徴と言えるそれらは、そのために人とは一線を引いた物になっている
彼らは’特殊な力‘を持つ一族だからあのような外見になるんだ
鬼が角を折られれば力を失うのは有名な話しだろ?
¨制御装置¨が壊れて魔法と同じ力が使えなくなるからだ
」
そんな事は今まで知らなかった…
でも
ラグ「それと僕に何の関係が…
えっ」
まさか
ライム「そう
少年、君の¨制御装置¨は失われている
だから魔法を使う事は出来ない
永遠に」
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