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綺麗な庭園に美しい女性と小さい子供が二人
『わたし しょうらいはおにいさまのおよめさんになるの!』
かわいい金髪の少女は満面の笑顔で隣の黒髪の少年に告白をする
『あらあら、ラグはモテモテね
クリスちゃんやレイン様もいるのにね~』
『ちがうよ!ぼくは…その……
もう、エレン~』
女性の言葉に顔を赤らめる少年
『あははは、おにいさま まっかー』
妹が走りだし、兄は妹を追い掛ける
愛しい妹、優しい母様
1番幸せだった時
もう戻れない
場面は変わる
全てを飲み込むような暗闇の中光りを放つ一つの部屋
そこのベットにはかつての美しい姿からやつれた姿に変わった女性が横たわっており、傍らには成長した少年
『ごっごめんね…お母さん……もう…あなた達……守れないみたい…』
すぐに砕けそうな骨と皮になった手を少年は優しく握る
『そんな、母様!ダメです、お願いですから…僕じゃあエレンを…守れない…』
少年の瞳からは涙が溢れ出す
『大丈夫…あなたは……強い…子……何かあったら……叔父さんを…たよりな…さい…』
女性のまぶたが閉じかける
『分かった、分かったからもうしゃべらないで!』
『ごめ…んね………さようなら…私の愛しい…子達………』
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