´日常´の終わりと始まり

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「おい、ラグの旦那をあまりからかうもんじゃねぇよ」 グリル「だってよ、おもしろいんだよ!ガハハハ」 「まったく…」 この人は第三自警団の団長、竜人のベガさん 普段は鍛冶家をしている 全身を緑の鱗に被われた鋼の体を持つ竜人は見た目通り頑丈な屈強な戦士 僕の事を旦那と呼んでくれる優しい人 「まったく、ベガの言う通りだ それより今は他の問題があるだろ すみません、ラグ様」 グリルさんとベガさんの二人にも引けをとらないこの男性はオールさん 昔は王室直属の騎士団に所属していたエリートで叔父さんの考えに共感してこのミクスを一緒に造り上げた人で、今は同じ様に叔父さんの考えに共感した元兵士を束ねて、第一自警団の団長をやってもらっている 基本的に自警団の構成は 第一は人間 第二は獣人 第三はその他の亜人 それぞれ二~三十人の団員が所属していて、村の安全を守っている はっきり言ってそこら辺の軍隊よりも強いです… 「すまんなラグ、ランニングの邪魔をしてしまってのぅ」 ラグ「いえ、ナオリさんそんな邪魔だなんて」 この少し歳を取った白髪の男性が叔父さんの親友だった、僕以外のこの村唯一の貴族、ナオリ=ケリュクス男爵 恋人が獣人でいろいろ苦労されたらしいが、この村が完成した時に念願の結婚を果たした 今は亡くなった叔父さんの代わりに村の財政の管理をお願いしている また暇な時は村の子供達に勉強を教えているため、先生とも呼ばれている ナオリ「ほれ、ランニング中じゃろ早く行きなされ」  
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