プロローグ

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その炎はすべての物を燃やし尽くそうとさらに激しく勢いが増す ?「ハァハァ」 その小屋、いや…炎に向かって近いてくる人影が見えた 少年だ 歳は10歳前後だろうか… 体中に深い傷が刻まれており、着ていた服はただの血まみれの布になっていた 整った顔だが、白く美しかったであろう髪は血で紅色に染まり 神々しい金色の瞳は揺らぎながら、ただただ炎の飲まれている小屋を捉えている ?「ハァハァ、みんな…」 そして少年は小屋の前に着くと迷うことなく中に飛び込んでいった     ?「みんな!どこだー…ゴホ…たのむ……たのむから返事をしてくれーーー!!!」 凄まじい炎の中かろうじて原型をとどめる小屋の中で少年は必死に叫ぶ… だが返事は無い……   
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