´日常´の終わりと始まり

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この子はシエルの妹のミエル、通称ミーちゃん シエルと同じ赤い髪と猫科の耳と尻尾をつけている ミエル「お兄ちゃん、だっこしてだっこ!お姫様だっこ!」 足にしがみつきながら顔を上げてねだる ラグ「はいはい、わかりましたお姫様」 ひょいとミーちゃんの軽い体を持ち上げてお姫様だっこをした ミエル「ウニャー、このまま食堂にゴーだよ」 ミーちゃんは腕の中で猫の様に丸くなりながら可愛く呟く 赤ちゃんの頃から遊んであげてきたから今ではすっかり実の兄のように甘えてくるようになったんだ ラグ「了解ですよ~」 ミーちゃんを抱えたまま食堂に向かうと良い匂いがしてきた ひょいと中を覗くとエプロンを着けたシエルが料理を並べていた ラグ「おはよう、シエル」 シエル「あっラグさん!おっおはようございます 昨日は本当にありがとうございました、あの後きちんと御礼も言えずに…」 シエルは頭を何回も下げて謝り続ける ラグ「いやそんな…」 シエル「あの時ラグさんが命懸けで助けて下さっていなければ私は今頃… あわわわ!」 ちょっとテンパってるみたいだ… ラグ「シエル、ちょっ…」 シエル「この御恩を返すには並半端の物では失礼ですよね! でっですから… わっ私を好きにして下さい!!」 … ラグ「シエル… 落ち着こう」  
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