´日常´の終わりと始まり

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アインルージュ(地名)の境界線から少し歩くとそれまでの土の道から石で整理された道路に変わり、途中では車も横を通り過ぎる そして僕達の町とは違い、文明が発達した建物が見えてきた 二階や三階建ての大理石の建物、ガラス越しに見えるきらびやかな服、鉄で出来ている巨大なギルド支部 貿易の街「コーザ」 規模はかなり大きく、たくさんの物資が国内外から集まる豊かな都市 そのコーザの道を歩いて行くとちらほらと僕と同じ制服を着た人達が目に付いてきた ここ、コーザには学園の寮があるからだ 僕の通う学園は王国では一番の名門の学校なので、家が遠くにある人達のために寮が用意されている、まぁ僕は近いからいいけど… 「おい…あいつ……」 「あっ!片目野郎だ」 「気味悪いよね…あの眼帯」 「本当…落ちこぼれなんだから早く学園辞めないかしら」 道行く人達から悪口にも慣れてしまった… でも 大丈夫 ?「おーい!ラグ」 僕には大切な親友がいるから  
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